◆ 色んな経済指標をまとめて大きな動きが分かる
景気判断の基準(数値)を景気指標と呼びます。
この景気指標にはいくつもの種類があり、それぞれに特徴があって、
その動きは必ずしも一致しているとはいえません。
そして、どの指標が正しいとも言い切れないのです。
そこで考えられられたのが、各景気指標を統合して 景気そのものの全体像を
映し出せないかということです。
これらの要請を受けて開発・公表されている指数で、
最も代表的なものが景気動向指数です。
これには、先行系列(12指標)、一致系列(11指標)、遅行系列(6指標)の3系列があり、
合計29の指標をある計算式に当てはめて景気の動向を判断しています。
先行指数は一致指数に数ヶ月先行し、遅行指数は半年~1年遅行すると言われています。
・景気動向指数の中身
※緑色の指数は、このサイト内で詳しく説明しています。
◆ 景気動向指数の計算方法は意外とカンタン
それぞれの採用指数を3ヶ月前のものと比較し、
3ヶ月前より「良くなっている」指標には「+」、「悪くなっている」指標には「-」、
「変わらない」指標には「0」をつけます。
「+」には1点、「0」は0.5点、「-」には0点として、全体の加重平均を算出します。
式は以下の通りです。
景気動向指数(%)
={(「+」指数の合計点+「0」指数の合計点)/採用指数の数}×100
例えば、ある月の採用指数の数が11あり、 そのうち「+」が6、「-」が2、
「0」が2であるとすれば、
景気動向指数={(6×1点+2×0.5点)/11}×100=63.63%となります。
景気動向指数の見方は簡単です。
指数が50%ラインを上から下に切るときを景気の山、
下から上を切るときを景気の谷と呼びます。
また、3ヶ月連続で50%を上回ると景気が好転、
逆に、3ヶ月連続で50%を下回ると後退に転じたと判断します。
景気判断の基準(数値)を景気指標と呼びます。
この景気指標にはいくつもの種類があり、それぞれに特徴があって、
その動きは必ずしも一致しているとはいえません。
そして、どの指標が正しいとも言い切れないのです。
そこで考えられられたのが、各景気指標を統合して 景気そのものの全体像を
映し出せないかということです。
これらの要請を受けて開発・公表されている指数で、
最も代表的なものが景気動向指数です。
これには、先行系列(12指標)、一致系列(11指標)、遅行系列(6指標)の3系列があり、
合計29の指標をある計算式に当てはめて景気の動向を判断しています。
先行指数は一致指数に数ヶ月先行し、遅行指数は半年~1年遅行すると言われています。
・景気動向指数の中身
先行系列 | 一致系列 | 遅行系列 | |||
1 | 最終需要財在庫指数 | 1 | 鉱工業生産指数 | 1 | 第3次産業活動指数 |
2 | 鉱工業生産財在庫指数 | 2 | 鉱工業生産財出荷指数 | 2 | 常用雇用指数 |
3 | 新規求人数 | 3 | 大口電力使用量 | 3 | 実質法人企業設備投資 |
4 | 実質機械受注 | 4 | 稼働率指数 | 4 | 家計消費支出 |
5 | 新設住宅着工床面積 | 5 | 所定外労働時間指数 | 5 | 法人税収入 |
6 | 耐久消費財出荷指数 | 6 | 投資財出荷指数 | 6 | 完全失業率 |
7 | 消費者態度指数 | 7 | 商業販売額(小売業) | ||
8 | 日経商品指数(42種) | 8 | 商業販売額指数 | ||
9 | 長短金利差 | 9 | 営業利益 | ||
10 | 東証株価指数 | 10 | 中小企業売上高 | ||
11 | 投資環境指数 | 11 | 有効求人倍率 | ||
12 | 中小企業業況判断 来期見通し |
※緑色の指数は、このサイト内で詳しく説明しています。
◆ 景気動向指数の計算方法は意外とカンタン
それぞれの採用指数を3ヶ月前のものと比較し、
3ヶ月前より「良くなっている」指標には「+」、「悪くなっている」指標には「-」、
「変わらない」指標には「0」をつけます。
「+」には1点、「0」は0.5点、「-」には0点として、全体の加重平均を算出します。
式は以下の通りです。
景気動向指数(%)
={(「+」指数の合計点+「0」指数の合計点)/採用指数の数}×100
例えば、ある月の採用指数の数が11あり、 そのうち「+」が6、「-」が2、
「0」が2であるとすれば、
景気動向指数={(6×1点+2×0.5点)/11}×100=63.63%となります。
景気動向指数の見方は簡単です。
指数が50%ラインを上から下に切るときを景気の山、
下から上を切るときを景気の谷と呼びます。
また、3ヶ月連続で50%を上回ると景気が好転、
逆に、3ヶ月連続で50%を下回ると後退に転じたと判断します。